私はチャートを見てきて気付いたことがある、チャートは楽天的な動きの時間と恐怖の時間との2パターンがある。
常に売買が行われている状況で誰もがどこかにポジションを置いてお金を取り合っている。
そして勝ち負けが生まれ、敗者は損益、勝者には利益が入る。
相場は人が動かしているいじょう、必ず感情や思惑がそこには反映されてしまう。
恐怖と楽天的な時間を見極めることは勝率に大きな差ができる。
トレンドに対して楽天的な考え方、情報が多く入ってくるときは大きな恐怖が始まる時だと考えてもらっていい。
楽天的な動きの時間とは
楽天的な動きとはトレンドを形成して中期、後期にあたる、値動きもゆっくりである、少しづつその方向に向けて時間をかけてゆっくりと進んでいく。
この間はトレンドに逆らう動きがあってもまたすぐトレンドに戻るので、トレンドに沿うトレードを行わなくてはいけない。
押し目買い、戻り売りを狙って攻めていく。
この時間はトレンドに対しての良い情報が出回っている。トレーダー達も楽観的にものを見てられる。
しかしいつかは必ずトレンドも終焉を迎える。その時にいつものようにとトレンドに対して同じ向きにトレードを行うと大きな痛手を負い、損切をしなくてはいけなくなってしまう。
楽天的ななモードは加速するとするほど、トレンドの終焉に向かうことになる。
恐怖の時間とは
恐怖を感じた相場は大きく動く、利益をより大きく増やせるのだ。
そして取引量が極端に増える。
トレンドが転換するときは必ずこの恐怖の時間が発生する。
この恐怖の時間が発生した後にトレードを行うことで、優位なポジション取りを行うことができる。
まさにプロスペクト理論がそこには発生する。
チャートを動かしているトレーダー達の恐怖を考えてみるとチャートの動きがよく読める時がある。
必ずトレンドの逆に動いたときには大きな損切ポイントとなる場所があり、それを狩りに行く動きが出始めると、止まることのない連鎖が始まる。
買い手、売り手の恐怖を捉えてトレードをすることはとても大事な事だと感じている。
恐怖には2パターンある。
①急激な変化を起こす形
②じっくりとどうしても同じ方向には進めなくなっていくパターン
①急激な変化
二つの思惑がある、ファンダメンタルで情報を得て仕掛けをするひと、急激な変化に驚き利確をしてしまうひと。
補足として
はっきり言ってファンダメンタルの情報においては、現地の人やプロとして行っている人たちには絶対に勝てない、情報網が違うのである。
ファンダメンタルで得る情報というのは、みんなが平等に見れる情報だけしか頼りにできないので浅く、情報を得ることしかできない。
例えばアメリカで今何が流行っているか、どんな新人歌手が出てきているかなど住んでいる場所が違えば全くわからないのである。
動いた相場にあとのりで入る人達、もっとも失敗をすることになる人たちである。急激な変化には必ず大きなうねりができるので高いレバレッジで取引をしているとロスカットのなどのリスクがある。
いけいけの上昇相場があったとする、すなわち上昇トレンド時に転換をするタイミングというのは必ず恐怖を植え付けられないと下には落ちない。
恐怖がより高まる瞬間があるそれは、上昇局面でいくと大きく下に短時間で落ちた瞬間である。
それまで麻痺をしてただ買っていれば儲かった無知蒙昧に買うことをしていた人達が、一瞬恐怖を味わうのである、そして恐怖から売りを入れる。
しかし上昇トレンドではまた買い戻しがある一定の水準で入り続ける。また安心をして買いを入れる、しかしまた上げても直近の高値を更新することができずに、もしくは直近の高値付近で再度、大きな売りが入り大きく下に落とす。
そこで恐怖は連鎖を起こし、「さっきまで遠くの国で起こっている戦争だと思っていたことが、急に自分の周りで戦争が起きていると錯覚をしてしまう。 」
恐怖に支配されてしまえばあとは落ちていく一方になる、それまで利益がたくさんあったものが少しでも目減りすると。一遍に損をしたと後悔に変わり恐怖に変わる、これ以上の損失を出さないために買い手は決済をすることで売り手に回る。
またそのポイントを見逃さず売りを仕掛けるプロたちにより
そうやって下にどんどん落ちていくことになる。
一度崩れていくと上昇していた相場よりもより速いスピードで落ちていくことになる。
こうやって恐怖によって大きな力が生まれ、トレンドは転換をするのだ。
②じっくりと変化をしていくパターン
トレンドの転換を読むにはそのトレンドを作っている人たちの恐怖を意識してトレードを行うことで、読むことができる。
何度も同じ値段で跳ね返され続けるトレンドにはそのポイントが全員にとっても意識をされる。
例えるなら、そこには見えない壁があり何度も跳ね返されるのと同じで、これ以上進めなくなってしまい、放出できない力がどんどんたまっていくのである。
そしてある時を境に心が折れて反対方向にものすごいスピードで進むのである。
これは恐怖をため込み、一気に吐き出す動きである。
希望が曇りはじめ、どうも押し切らない、暗雲が立ち、時間が長くそのポイントに張り付けばつくほど壁が大きくなっているのである。
『例えるなら建物が火事になり逃げ場が一つの扉に集中したとする、しかしその扉にはカギがかかっており、前にいる人たちは進めないことがわかっても、うしろから人が押し寄せ、戻れなくなる。
そしてどんどんそこに人がたまっていき、気づいたときにはときも遅く、火が全体を埋め尽くし、阿鼻叫喚がはじまり、逃げ遅れてしまうのだ。 』
このようなときは何度も壁にぶつかっているのであれば、その壁がどんなに何回押しても開かない壁かノックを続けるので、その壁の厚さをノックの回数で決めておくといい
たいていの相場では三回目のノックで開かなければ転換を迎えると決まっているのである。
それが三尊である。
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